数多くの新郎新婦と接し、二人の夢や願いに寄り添って憧れを形にしてきたウエディングのプロフェッショナルの方々。そんなウエディングを通して想いを叶える人たち「叶えびと」へのインタビューです。
ウエディングステーション
マネージャー
井手 雅子さん
【profile】17年前『ウエディングステーション』入社。2005年、BIA(公益社団法人日本ブライダル文化振興協会)認定ブライダルマネージャーの資格を取得。趣味は読書、映画鑑賞、美術館・博物館めぐり、カメラなど多方面にわたる。
「結婚式は感謝の思いを形にできる機会。その準備の過程を大事にしてほしいですね」
挙式希望者に式場を紹介するのが井手さんの仕事、と言ってしまえば簡単だが、来店者の状況は一組一組異なるためマニュアルは無いに等しい。「結婚に関する悩みや疑問に耳を傾け、『本当はどうしたいのか』という思いを引き出した上で希望の式が挙げられるよう提案しています」と井手さん。アドバイザーではなく“カウンセラー”という肩書きを使っているのは「一緒に解決していきたい」という思いの表れでもある。
近年は結婚観の多様化により結婚式のスタイルの選択肢が広がっているが、「大事なものは変わらないのでは」と感じている。「結婚準備を重ねるうちに家族や友人との繋がりを実感し、一人で生きてきた訳ではないことに気付かされるはず。その気付きの中で沸いてきた感謝の気持ちを形にして表せる機会の一つが、結婚式だと思います」。表面だけにとらわれず、式を挙げる意味を考えながらその準備過程を大事にしてほしい―そんな井手さんと、幸せを夢見るカップルとの思いが共鳴し合い、笑顔の輪が広がっている。