数多くの新郎新婦と接し、二人の夢や願いに寄り添って憧れを形にしてきたウエディングのプロフェッショナルの方々。そんなウエディングを通して想いを叶える人たち「叶えびと」へのインタビューです。
数寄の宿 野鶴亭
ウエディングプランナー
門家 賢治さん
【profile】神奈川県横浜市育ち。友人とのご縁により鹿児島にて就職。約4年前『野鶴亭』に入社後、他部門での経験を経て婚礼担当になる。仕事を通じて人を喜ばせることに楽しみを見出し、サービス業の面白さに開眼。趣味は釣りと料理。
「お二人の選択肢を広げ理想に近づけることがプランナーの仕事であり使命だと思います」
元々婚礼を志望していたわけではなかったが、婚礼担当に決まってから猛勉強したという門家さん。リサーチを重ねた結果、「挙式はこれ」「披露宴はこれ」と新郎新婦を型にはめてしまわずに、「こういうのをやりたい」という二人の声に応え、二人に寄り添った提案をしながら選択肢を広げてあげることが大事だと実感した。「すべて叶えられるわけではないですが、理想に近づけるよう努力することがプランナーの仕事であり使命だと思います」。
時代に敏感である一方、伝統美を大切にしたいという思いも強い。パートナー企業との連携から生まれた、和傘を使った斬新な会場装飾は、門家さんの思いが形になったものの一つだ。「当館らしさを活かしつつ、新郎新婦様に『インスタ映えする』と喜んでいただけているのは嬉しいですね」。新郎新婦の多くは門家さんと年が近く、打ち合わせが弾むだけでなく挙式後も親交が続くことも。「披露宴中はできるだけ会場内にいて、ゲストとの交流を深めてほしい」という言葉に、人と人の繋がりを大切にしている門家さんらしさが滲む。